<春の鳥> 梅に集まる鳥は? - メジロ
桜も開花しました!
今週末は花見にちょうど良さそうですね!
ということで、「春」にちなんだ動物を紹介したいと思います。
タイトルにある質問ですが、
春に見られる花「梅」に集まる鳥と言えばどんな鳥を想像しますか?
写真の木は河津桜ですが、この鳥の姿をイメージした方もいるのではないでしょうか?
この鳥はウグ・・・
ではなく、メジロです。
目の部分が白い輪になっているのが特徴です。(メジロ=目白)
英語でも、 "White-eye" と、この特徴から命名されているんですね。
この鳥は、ウグイスとよく間違われます。
ことわざで「梅に鶯」(=調和が取れている様を表す言葉)があるので、
梅→鶯と連想してしまいますが、ウグイスは梅の蜜を吸わないので、
実際に梅の木に集まるのはメジロであることが多く、混同される所以のようです。
また「うぐいす色」についても、
メジロの色に近い緑色が連想されることが多いと思いますが、本物のウグイスの色は灰褐色です。
さて、このメジロですが少し悲しい話もあります。
メジロは非常に美しい鳴き声を持つ鳥でもあります。
そのような鳴き声を持つ為、「鳴き合わせ会」と呼ばれる、メジロの鳴き声を競い合うコンテストというものが行われています。
その勝負結果によって鳥には「横綱」「大関」といったランクがつけられ賞金が出ます。
鳴き合わせ会でランクの高い鳥は高額で売買されることがあります。
売買は闇市場で行われることもあり、ここで取引されるメジロは密漁によるものも多いようです。(鳴き合わせ会自体は違法ではありません)
現在は取り締まりも厳しくなり、特別な許可がない限り捕獲及び飼育は禁止されています。
最後に、メジロは和歌山県、大分県の「県鳥」に指定されています。
大分には、「めじろん」という2008年のおおいた国体のマスコットキャラクターがいます。
このめじろんですが、国体終了後は、大分県応援団"鳥"となっているようです。
以上、花見に行く際はこのメジロについても観察してみてはいかがでしょうか。