幸運を呼ぶ虫 - ナナホシテントウ
先週、ナナホシテントウを見つけました。
ようやく虫が見られる季節になりましたね。
テントウムシといえば、鮮やかな赤い色が特徴ですよね!
この赤い色は警告色を示していると言われています。
テントウムシを触ると黄色の臭いを放つ体液を出します。
この体液には「アルカノイド」という毒性の成分が含まれており、
鳥はこの成分を嫌います。
その為テントウムシは鳥に食べられることはほとんどありません。
こんな特徴を持つテントウムシですが、
ご存知の方も多いと思いますがテントウムシは漢字で「天道虫」と書きます。
テントウムシは太陽=「お天道様」に向かって、上へと登っていく習性があり、
この習性から「天道虫」と名付けられたということです。
なお、太陽には「太陽神(天照大神)」がいると考えられており、
その太陽神の元へ行くための天の道を教えてくれる虫と言われていて、神聖な扱いをされている虫です。
また、テントウムシは欧米でも神聖な虫として扱われています。
英名ではテントウムシを「Lady bird」と呼びますが、
欧米では「Lady」は 聖母マリアを表しており、テントウムシは「聖母マリアの化身」と言われるのです。
その為、例えばアメリカではテントウムシを殺すのは不吉なこととされます。
その他にも、テントウムシは多く「幸運を呼ぶ虫」というモチーフとなっています。
テントウムシは人間にとって益虫です。
これらは農業を営む人間が害虫とみなしているので、それらの害虫を食べてくれるテントウムシは大切な存在です。
このように人間にとってありがたい存在だった為、
各地で良いイメージの虫として定着したのではないでしょうか。