自然観察指導員になりました
先週、研修合宿に参加し、自然観察指導員となりました。
自然観察指導員とは、日本自然保護協会が認めるボランティアリーダーのことです。
自然観察指導員は、資格といった類のものではなく、
自然観察会などを通じて自然を愛する人を増やしていく役割を担っています。
特別な資格は必要なく自然に関する活動意欲がある人なら誰でも活躍できます。
私は、自身の活動を通じて、
「自分自身を含む地域に暮らす人が自然をもっと楽しめる社会を作りたい」
と思っています。
その為に、以下を課題として活動していくつもりです。
①自然を好きになってくれる人を増やす
②自然により親しむ方法を伝えていく
上記の活動をしていくにあたって、
自然保護協会の存在と自然観察指導員としての活動が
大きな助けになると考えた為参加させていただきました。
①については、
観察会などを通じて、自然の面白さ・楽しさをお伝えしていきたいと思っています。
私のITエンジニアとしてのキャリアを活かして何かできないかと模索中です。
なお、このブログもその一環です。
もともと自然が好きな方には、もっと好きになってもらう。
虫が苦手な方には、虫の面白いところ・素晴らしさを伝えてむしろ好きになってもらう。
自然に無関心な方に、まずは興味をもってもらい、最終的に好きになってもらう。
こんな活動をしていきたいですね。
②については、
現社会において、自然に対する関わり方に課題や改善点があると思っており、
より良くする方法を考えていきたいし、より良い関わり方を伝えていきたいと考える点です。
自分が思う改善点の1例として、
「幼少期の自然への関わり方の教育」があります。
例えば、子供はとかく虫を捕まえることに夢中になることがあります。
虫を見つけたら捕まえて虫かごに入れる。見つけた虫の数で競争することもあります。
かくいう自分も、子供の頃は1日中公園を走り回って、
虫かごいっぱいにカナブンやバッタを捕まえていたものです。
この場合、虫との関わりよりも「捕まえること自体」が目的になっている場合があります。
ですが、動物と親しむ手段として考えた時に、
そのような大量の捕獲は必要なのか?
ということがあります。
捕獲しなくても観察することは可能です。
むしろ捕まえずにじっと見て観察することで得られるメリットもあります。
捕食や産卵のタイミングなど、動物がありのままの姿を見せ、
貴重なシチュエーションを見ることができるチャンスであったりします。
もちろん直に触れることも重要な体験であることは理解しています。
普段見られない姿が見られたり、五感で動物を感じることができますので。
(極端な捕獲反対論を掲げるつもりはありません)
かつて北アメリカに約50億羽いたと言われる、
リョコウバトはヒトによる乱獲で絶滅しました。
また、アメリカバイソンはかつて6000万頭いたと言われますが、
狩猟や乱獲によって一時的に1000頭未満まで激減しました。
ヒトの手が介入することによって、野生動物が大きな影響を受けた歴史が数多くあります。
今、虫や動物が苦手な大人が増え、自然との関わりを正しく教育できる人は少なくなってきていると考えています。
そういった大人たちを導いたり協力体制を築いていくのも自然観察指導員の役割かと思っています。
できるだけ生態系にインパクトを与えず自然に親しむ方法を大人達が知り、
次世代に伝えて教育していくことで、
今見られる動物達を今後も見られるようにしていきたいですね。
長くなりましたが、今後色々と活動していこうと考えていますので、
このブログでも活動報告していきたいと思います。
よろしくお願いします!