精霊の宿る木 - ガジュマル
今日は、沖縄で出会った生物として、
沖縄に自生する植物、ガジュマルについて紹介したいと思います。
↑は実際に沖縄に行って撮った写真です!
ガジュマルは、熱帯地方に分布するクワ科の常緑高木です。
ガジュマルの大きな特徴として、「気根」があります。
気根は、マングローブに生息する植物によく見られるもので、
満潮で冠水した時など、根を空気中に出すことで、
呼吸できるようにしたり、空気中の水分を出し入れします。
また、空気中の栄養分(窒素など)を取り入れる働きもします。
ガジュマルの場合、いくつもの気根を枝から出し、
地面に突き刺して支柱にします。
無数の気根が突き刺さっている姿は力強く、神秘的です。
この気根は非常に強いパワーがあり、
アンコールワットの寺院では、ガジュマルの気根が侵食して建物を覆い、
一体化している様子が見られます。
そんな力強い姿からか、ガジュマルの花言葉は「健康」です。
ちなみに、ガジュマルには「絞め殺しの木」という別名もあります。
ガジュマルは他の木を宿主とし、寄生します。
寄生した木の幹に絡みつきがら成長していきます。
ですが、最終的には宿主を締め付けて枯らしてしまうのです。。
また、ガジュマルは古くから「聖木」「多幸の木」として神聖視されてきました。
沖縄では、「キジムナー」という精霊が宿ると言われています。
キジムナーは沖縄版の座敷童といったところで、
キジムナーに気に入られた家は繁盛すると言われています。
また、風水的にもガジュマルは金運や勝利運、結婚運を上げる効果があるとされているようです。
国外においても、ガジュマルの一種であるインドボダイジュは、
寺院などにも好んで植えられています。
以上、沖縄で出会った生物の紹介ひとまずここで最終回としたいと思います。
ではまた次回まで。